ワーキングホリデーについて

まったく英語が扱えない状態で挑んだワーホリ、行ってしまえばそのうちに英語が話せるようになるとでも思っていたのだろうか、大した用意もせず渡豪した。

もう遠い昔なのでどの様にワーキングホリデーの制度を知ったか覚えていない。何かで無料の資料を取り寄せ、そのパンフに載っていた羊と写っている女の子を見て「あぁ、俺もこんな風に羊と戯れたいなぁ」と思ったことは覚えている。

今、なぜワーホリに行ったのか?と聞かれたら、「当時、英語かコンピューターどちらの能力があれば学歴に関係なく評価されていたので」と答えるが、よくよく思い返せば毎日つまらない仕事に行くのに飽きてしまっていたのかもしれない。

なので海外に行って何をしようとか、何を学ぼうとか、英語が話せたらこんな仕事に就きたいとか、なにも考えていなかった。

ただ周りに言ってしまったから後には引けず、少しのお金を手に無計画でオーストラリアの地に着くことになってしまった。

初日に学んだ事。

食べ物/飲み物は慣れるまで少量を口にする事。

トイレの場所は確実に把握しておく事。

そして最も大きな学びは自分はあまりに無力だという事。

1人で飛行機に乗っていなければ、オーストラリアに降り立った時に友人や家族がそこにいたら、私は気付けなかっただろう。実はこの気付きはオーストラリア生活全体においても最も大きな学びだと言える。私の考えが正しければ、もし1人で海外に行く事になった際には初日にして最大の学びが手に入れられるはずだ。

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