人生で味わう幸福感とは変化の過程でしか得られないモノだと思う。
例えば我々が努力をして何かを成し遂げたとする。その場所に辿り着いたら満足し幸福感を感じるだろう。しかしその度に慣れはやって来て、幸福であるはずの場所がまた普通になってしまう。
自身の人生を振り返って欲しい。高校の、大学の受験で合格した時、就職活動をして晴れて採用された時、資格を取ろうと努力し合格した時、達成した時はそれまでの不安は一掃され安心感で満たされ幸福を感じただろう。しかしながら学校に1年と通えば、明日は行きたくないとか、せっかく受かった会社に3年もいれば、明日は仕事かぁと嘆く。
生きがいを探し、それが見つからないと言っている人をみて、私は安定の中には存在しないのでは?と思っている。バランスを崩しながら一歩一歩進んでいる中にこそ存在するのである。
挑戦の中にこそ喜怒哀楽があり、幸福感とはこの全てを通過しながら感じるものだ。ずっと楽しいだけでは決して味えないモノなのだ。
安定を求め、そこに幸福が待ってくれているとの考え方は実は徐々にそれから離れてしまっている可能性がある。
そうでなければもうお金の稼ぐ必要のない一流の芸能人や経営者が働いている訳を説明できない。彼等は前述した事を充分に理解しており、幸福感を得るためにさらなる挑戦をしているのだと思う。
私は挑戦する人間に向かって「今いる場所の方が安全だからそのままでいなよ」とは言えない。その代わり心行くまで応援させて貰いたいと思う。
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