続 引き抜きについて

引き抜きについてで書き切れなかったことがあるので1つだけ追加したい。

雇用主の意図したものは目に見えにくいと言うことだ。

心無い扱いをされていると思う人は一定数いると思う。しかしそれの行為が本当に心無いものかは、見方によっては形を変える。

ここからの話は私が実際に体験した事である。匿名になるが読んでみて欲しい。

A社長の元でZさん(当時45歳くらい)は日給6000円で働いていた。この会社は孫会社で現場に入っており、子会社Bから1日あたり1人に対して20000円支払われていた。私もお金の流れは多少は理解しているつもりなので、この事にどうこう言うつもりはないが、Zさんへの支払いは正直少なくは感じる。Zさんはしっかり働くし、特にこれといった落ち度が見当たらなかったからだ。

それを見兼ねた子会社Bの社長が手を打った。次の現場に移る際、孫会社を切り、Zさんを直接B社に日給14000で来させたのだ。本人はいきなり倍以上のお給料を手にすることになる。皆は「Zさん、良かったね」と思っただろうか?私は思っていた。しかしこれは私の間違いだったと、この後直ぐに分かることになる。

特に落ち度がないと思っていたZさんが、仕事をよく休む様になってしまったのだ。今思えばそりゃそーかと思う。給料が倍になれば、今まで働いていた日数の半分でいいと考えてしまう人がこの世にいると言うことを忘れてしまっていた。私は自身がそうなので倍貰ったら倍働いてやるが世の当たり前だと思っていた。しかし実際には違ったのだ。きっとA社長は長い付き合いだったので、それを見抜いていたんじゃないかと思う。これが雇用主の意図だ。

悲しいかなZさんの様な人は思いの外多い。仕事には出来るだけ行きたくないと考える人なんだろう。

何十年も同じ場所で誰かに指示された事をこなす毎日はとてもしんどい。しかしそれが主体的であるのなら半分位楽しくなる。私が仕事に行っても行かなくてもどちらでも特に苦でないのは、主体的に仕事をしているからだと思う。(主体的な仕事の仕方はまた後日触れる)

私が理想とする仕事環境、それはお友達ワールドみたいな感じがまかり通ってしまう様な職場だ。皆も好きな人相手なら献身的になれるだろう。というか自然となってしまうと思う。その思いが作業効率を高め利益を上げ、さらには自尊心まで高めてくれる。絵そら事だが少なくとも私の周りはそうであって欲しい。そしてあわよくばそれが巡り巡って欲しい。

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