掲題は、私のベスト本 オブ ライフのタイトルだ。
私はこの本に24歳の頃に出会う。それから人生の指針となり、私の人生を支えてくれている。その本を若かりし頃の私の日記を用いて紹介しよう。
青く澄んだ土曜日、昨日の夜TVでバスケを遅くまで観ていたせいか、目を覚ましたのは昼過ぎであった。この晴れた土曜の空が、連日悩む私を再び肯定概念に呼び戻してくれたのである。
いつもの様に気怠い中ベットから起き上がると、今日は何をしようと考える。昨日同居人のチャイニーズに「あなたは何のためにNZにきているの?」と聞かれ、柄にもなく思い悩んでいたことを思い出し、憂鬱になっていた。
バスもないし(ストライキで)天気も良いので海の近くの丘で横になりながら本でも読もうと、本を片手に歩き出した。本当に良い天気で日差しが心地良い。歩きながら昨日言われた問いに決着をつけようと考える。結局纏まらず目的の丘に着く。
「ビジネスマンの父より娘への25通の手紙」G.K ウォード著
自身の娘が物心ついた頃から送り続けていた手紙を書物化した物だ。私からしてみれば、そればもう哲学書そのものだった。
本当にしっかりしている娘で公私の場で勇気と忍耐力を示せ、健康に恵まれ、容姿もかなり良い。家庭は安泰で両親は常に変わらない愛情を注いでくれている。経済的にも不自由ではないし、良いアルバイト先も押さえ、尚且つボーイフレンドまでいる。
そんな彼女でさえ日々に生じる問題を抱える。その問題に対する的確なアドバイスと娘を想う父からの愛の詰まった手紙なのだ。
太陽に照らされ読んでいると、その1枚1枚が私の心にも響いてきた。
大切な事は英語の勉強と繰り返し書いてきた私が、今日はそれを書くわけにはいかなくなっている。数日後から始まる仕事が、「今後役に立たない」「たかがホテルの掃除」と投げ出してしまえば楽かもしれない。しかしそれならなんで最初から面接を受けに行ったのか?そこから伸びる可能性もあると思い面接を受けに行ったのだろ?
1度決めたことをやりもしないで放り出すのは私のやり方では無い。英語の勉強は確かに大事かも知れないが、それ以上に自分の決めた道を信じ、自分に打ち勝つ力を養うことが本当に大切なことなんだと、1人孤独の中、決着をつける。
この作品の中に19世紀のアメリカの詩人ジェイムス ラッセル ローウェルの詩が引用されている。
「社会が円満な人格を育むように、孤独は想像力を養うために必要である」と。
私のこの時の決着も孤独により導かれたものである。
24歳時の日記を見返して、なんかずっと同じこと言ってんなぁって思う。さては余り成長してないんじゃないかなぁって(笑)
何かに躓いた時、勇気が足りなくて1歩踏み出せない時、是非この作品を手に取って欲しい。正直私のブログなんかより、よっぽどあなたの背中を押してくれると思う。
コメント
24歳の頃から、ずっと、日記を書いてるの?!素晴らしい!
ビジネスマンの父〜読んで見ようと思います。
コメントありがとん
ごめんなさい、日記は海外に暮らしていた時しか書いていなかったのでほんの僅かな期間だけです。ぺこり
ずっーと書いていたらもっと成熟した大人になっていたのかもなぁ 笑
是非、読んでみてくださいな