今日はぴょん吉の友達の因幡の白兎さんのお話。
端的に言うとこの白兎さん、淤岐ノ島からチモシーがいっぱいある因幡の国に行きたくて、サメをだまくらかして渡る際に、その企みが渡り切る寸前にサメにばれて皮を剥がされちゃう。
それでもなんとか因幡の国に辿り着くんだけど、とある兄弟に騙されちゃうんだよね。その兄弟ってのは出雲国のだいこくさまって神様の兄弟。
兄弟の神様たちは因幡の国に八上比売（やかみひめ）という美しい姫がいるって噂を聴いて、みんなで会いに行こうと決めるんだけど、だいこくさまは何故か兄弟達に家来の様に扱われ、大きな袋を背負い一番後からついて行くはめに。
先頭を歩く兄弟神様がその白兎を見つけ意地悪な嘘をつく。海水を浴びて風にあたるとよいと。白兎はだまされていることも知らずに、言われるまま海に飛び込み、風当たりのよい丘の上で風に吹かれた。
当然、そんな事をすれば塩が傷に沁みる。
前より痛くなり泣いている白兎のところに、最後尾を歩くだいこくさまが通りかかる。泣いている訳を聞く。白兎はこの国に渡る時の自分の悪巧みを素直に話す。
泳いで渡れないのでサメに自分の仲間とどっちが多いかくらべっこしようと話をもちかけたと。
サメたちは白兎の言うとおりに背中を1列に並べる。その数を数えるふりをしながら、こっち側まで渡ろうとした。しかし、もう少しというところで嬉しくなって、騙して渡る作戦を口走ってしまい、サメを怒らせ皮を剥がされたと。そして泣いていたら先に歩いていた者に騙されたと。
だいこくさまはそれを聞いて白兎に言う。かわいそうに、すぐに真水で体を洗い、それから蒲（がま）の花を摘んできて、その上に寝転ぶといいと。言われた通りにすると、身体から毛が生えはじめ元通りに。
その後、遅れてだいこくさまは因幡の国に着く。八上比売が求められたのは、だいこくさまだったってお話。
この話自分が重い荷物を持っていて辛いのに、可哀想な白兎を思いやれる人物がお姫様に選ばれるって話。
私は確かに思いやりがある人間が評価されるべきだと思うが、そもそもこの白兎さんがサメさんにちゃんと向こうの国まで乗せてって愚直に頼めば良かったんじゃないの？って思うんだよね、ねーぴょん吉？
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