仕事内容の前にわが社の状況を説明したいと思う。
経営戦略上はっきりとした時期は明かせないが、そう遠くないうちに私が社長のイスに座る事になる。
本来なら九月一日からの決定事項だったのだが、コロナで依頼が殺到してそれどころじゃ無くなってしまった。
忙しいのにも関わらず現経営陣は人を増やす気が無い。そもそもコロナの最前線にいるので応募したところでやって来ない気がする。なのでコロナが落ち着き私らが経営陣になったら、人探しが急務になる。
求人に載せる予行練習つもりで会社及び業界の紹介をしていこうと思う。
転船業とは、船の外国人乗組員を交代させる業務である。ルフィやナミを連想してもらえばよい。彼等は各々仕事があり船長を始め機関長、航海士等がいる。弊社が主に交代させているのは貨物船の船員だ。他にも漁船や客船などがあり、貨物船の船員は20人ほど乗っている。契約が切れる船員を下船させ、新しい船員と交代させるのだ。
ざくっとした動きは、
まず海外から新しい船員が飛行機で成田や羽田にやって来る。
それをそれぞれの空港で受け入れ港まで運び船に乗せる。
新しい船員と古い船員の引き継ぎのため4.5時間待つ
引き継ぎが終わったら古い船員を下ろして空港に運び飛行機に乗せ国に帰らせる。
普通他国に入国するにはビザが必要になるが、船員交代のための来日は特別なパスが発行され、ビザが要らない。それ故他の国に比べ船員交代する費用が抑えられる。これが日本で船員交代が数多く行われる理由だ。それともう1つ大きな理由に「安全 安心」があげられる。時間に正確な日本人は流動的な船や飛行機の動きに対応出来ると共に、やはり治安がぶっち切り良いのだ。
続く
コメント
ルフィやナミ、私も一時期そう言ってました(笑)ただ、ライセンス持ちでオフィサーなのはナミだけですよね
税関は我々を転船クルー業者、略して転クル業者とも呼びますね。船のワッチにはCrew AgentやTravel Agentと、エアラインにはシーマンのハンドリングエージェント、入管には船員の代理店や業者、空港職員にはシークルーの迎え、検疫には代理店と名乗ってます。船舶代理店と区別しなくてはならないときがあるし、呼び名がいっぱいあります(笑)
そうですね、何か誰が呼んでも一言でわかる呼び名を考えておきます。まぁ、けどわからないよね。エアラインのカウンターの人達なんて我々の事、何者なんだろうと思ってそうだもんね (笑)