続々 転船業について

現場の人達も朝早くから夜遅くまで、働く時間帯が日によって違う。

基本的な説明として、

朝6時成田着の便で新しい船員が到着する。

その前に成田空港の入管(到着) に行って例のパスの申請をする。

着陸から30分程するとそこに新しい船員が姿を見せる。

パスポートやら船員手帳の詳細の確認後、入国審査を受けさせる。

共に税関に行き荷物検査をさせる。

朝早いので朝ご飯を食べさせる。

車に乗せ船が着岸している港へ。

各港にも入管があり、到着報告を申請する。(ちゃんと船に乗り込みましたよーってな具合に)

船に乗せる。ここまでが乗船のお仕事。

新しい船員と古い船員が引き継ぎをするので待つ。

古い船員を下ろす。 ここからが下船のお仕事。

古い船員は9ヵ月程の契約が終わるのでようやく家に帰れるとウキウキだ。

まず各港の入管で例のパスの申請。

次に各港の税関で荷物検査。変なものを持ち込まない様に。

出発便の空港へ向かう。

大体この日は空港の近くのホテルに泊まる。

次の日の再度ピックアップをしてフライトに乗せる。

出発階のセキュリティの前でバイバイしたら一件落着だ。

船の中には夜間しか港に着かないモノもあるので、20時に新しい船員を乗せたら、そのまま引き継ぎが終わるのを待ち朝3時に古い船員を下ろすこともある。

ハイエースの運転さえ出来れば英語が喋れなくても、全然やれる。私も面接を受けた時に「do you have pen」分かれば大丈夫だと言われた位だ。

毎日英語を話すことになるので、直ぐに喋れるようになる。私が保証する。タダで英会話教室に通えるようなもんだ。逆にお金まで貰えてしまう。

以前も話したが、英語を仕事で使うのとそうでないのでは、上達のスピードがまるで違う。他の仕事ではなかなか手に出来ない英語を話す機会を手に入れることができる。これだけでも十分に副産物と呼べる。かなりの確率で英語を使う職場は話せて当たり前の世界になっており、この様に徐々に覚えていけば良いと言う環境は稀である。

それてしまったが、余り知られていない転船業界、と言うか船舶関係は普通に暮らしていたらあまり目にしない。ただ飛行機が頻繁に飛び交うこの世界で、今だにその何倍もの数の船が日々物資を運んでいる。我々の国は島なので、国と国を繋ぐのは飛行機か船しかない。その物流の一角を担い、目に見えない所で支えている。

コメント

  1. Cio より:

    そうでした、スタンダードな流れはこんな感じだったのを忘れていました。あの日に帰れるのはいつになることやら。CX524なんて久しく耳にしてません(笑)

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