私は2歳からの3年間叔父の家で生活をしていた。色々と事情があり毎日幼稚園へ片道30分の道を車で送迎してもらっていた。道中カセットテープで演歌が流れており伯父と歌いながら通った時間が私の歌の原点になっている。それから通学時や仕事の作業中歌うのが当たり前過ぎて、みんなも毎日カラオケに行っても飽きないと思っていた。しかし実際にはそうではなくカラオケなんて1ヶ月に1、2回行けば十分ってのが世間の当たり前だった。
カラオケ大会にでる。この頃、自尊心が低下していてどうにかしなきゃなと思っていた。人に出来ないことをやって無理矢理自信を持ち直すのが私のやり方のひとつである。
歌唱は好みがわかれるのであまり優劣なんてつけれないでしょと思う反面、カラオケの採点で数字として出てしまうと点数が高ければ上手いと思ってしまうもんだ。私が高校生の頃の採点機はとても性能が悪く、何を基準にしているかわからない酷いものだった。だから「点数なんてなんの基準にもならないじゃん」と得点をあげる努力をしなかったのだ。昨今の採点機はとても繊細なところまで点数に影響し、それがグラフにされ良し悪しがひと目でわかるようになっている。あくまでカラオケが上手いということになるだけだが、カラオケ大会に出る以上結果を出さねばならなかった。
続く
コメント
カラオケ大会、これはまた緊張する機会ですね。私は中学のとき、学祭で鬼束ちひろの月光を歌ったのがある意味でデビューでした。私の自尊心も低かったですが、恥も外聞も世間体も何もなく「歌いたかったから」が出場の理由だった覚えがあります。
2006年頃のジョイも精度はまだまだで、譜割りに従わなくても80点後半は出ていたような気がします。