続 救急車について

すぐに緊急ダイヤル。雨に打たれながらだったのでよく聞こえない。最初に火災か救急か尋ねられ「救急」と答える。

それから様子を説明し同時に場所の説明に入るのだが、今使っているスマホのGPSを使わせてもらっても良いか?と聞かれ、okを出すとすぐに居場所が分かったらしく救急車を向かわせたとのこと。それから更に安全確保の指示が出た。そこにいた誰もがなぜ倒れているのかわからない状況の中、「この人、癲癇なんです!」とどこからか現れた女性が私に言ってくる。どうやら知り合いの様だ。私はいままで「てんかん」持ちの方と知り合いになったことがない。つまりその症状を見たり癲癇ですと言われたところで、どうしたら良いのか見当も付かなかった。

ともあれ知り合いの女性が現れたことで対処法が分かり、私が電話を終えた頃には歩道まで移動させられていた。仕事で急いでいたので後の事は皆さんにお任せし、途中になってしまっていた給油を終わらせに戻ると、ちょうど救急車が到着し事なきを得た。かどうかは最後まで見届けていないので正直なところわからない。

「癲癇」ネットで調べたら、脳内に過多な電力が流れ様々な症状がでるらしい。慣れている人は本人でさえ「その内もとに戻るからほっといて下さい」って思っているとある。続けて「路上で倒れたてんかん患者全てが救急病院に運ばれる必要はまったくないが、しかし仮に救急隊から依頼があったら受け入れを断らない」とあったので理解に苦しみメールをした。すなわちどういうことなのかと尋ねたところ、

患者さんによっては、自分が倒れた時の対応方を書いたカードなどを携帯している方
もいらっしゃいます。
そういうカードを見たら、それに従うということが良いでしょう。

ただし、いろいろな状況があるでしょうから、最終的にはやはり各人のその場での判
断に任せられるということになると思います。

とご親切に回答していただいた。

各々で判断するしかない。その判断は知識がなければいい加減なものになる。

専門家に任せるのが1番だが、今回の様に急な判断を迫られることも少なくないだろう。そんな時、私は座右の銘に従い行動している。

私の座右の銘

「そこに善意があるなら躊躇するな」だ。

何を勝手なと言われる方もいるだろう。私は全ての分野の専門知識を当然持ち合わせていない。そんな人間が狼狽して救急車ひとつ呼ぶことが出来なくならないためのみちしるべなのだ。

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