引き抜きについて

人なものを奪う行為は良くないとされている。他人の物を奪えば当然窃盗罪としてしょっぴかれる。しかしそれが物ではなく人であるなら罪になるのだろうか?

社員の引き抜きが業種によってはタブーとされている。引き抜きは言葉を変えればヘッドハンティングだが、優秀な人材がさらなる活躍の場を求め、同意であるのなら私はそうすべきだと思う。他の記事でも述べたが、雇用者に心無い扱いを受けていれば尚更だ。

人は誰かの所有物ではない。多くの経営者がそれを忘れ、あたかも半永久的に雇用できると思ってしまっている。単なる紙切れ1枚で約束は守られるべきものだと勘違いし傲ってしまっている。それなのに業界のタブーってセリフを盾に、あたかも引き抜いた人物や移籍した本人が悪いと決め付ける。それどころかさらには世間をも誘導してしまっている。

スキルのある人材はどんどん挑戦して、より良い企業に行くべきなのだ。海外勢がそうやって力をどんどん付けているのにも関わらず、自分らが教育する技術を身に付けることを面倒くさがり、切磋琢磨させる機会を潰してしまっている。それがグローバル化が進むなか日本のGDPが下がってしまう原因を作ってしまっている事にすら気付かずに。

諸外国の勢いに追い付かれ呑み込まれる前に気付かなくてはいけない。早急に移籍が当たり前の世の中にシフトしないと世界4位に落ちるのも時間の問題だろう。

ここまではビジネスの観点の話だが、これは私達の家族や友人についても同じ事が言える。私は臆病で、いつも当たり前にいる周りの人達が、いつ私に愛想を尽かして離れて行ってもおかしくないと思っている。だからこそ考え過ぎと言われるほど、配慮することを怠らない。気を遣い過ぎで疲れないのかと心配される時があるが、それ以上に誰が居なくなってしまうのが嫌なのだ。

時が経てばその寂しさも薄れていくことも知っている。だけどね、俺と同じ位寂しがり屋でいつでも配慮を欠かさなかった人物が、私にそれを許さないんだよ。

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