味について

昨夜、学生時代の直の後輩が私が昔「男は歳を取ると味がでてくる、女の人はそうはいかない」と言っていたらしく、それを聞いてあながち間違ってはいないと思ったが、少々訂正しなくてはならなければと筆を取る。

拝啓 数少ない後輩の1人さん

まず始めに「男女に限らず誰しもが味が出る」と訂正したい。その上で男の味の方が表に現れやすいため、先のセリフに繋がったのだと思う。これは生物学的にしょうがないもので男性陣はいつまでも子孫を残すべく、その魅惑を表に出すように本能的に作られているのだ。

次にその味の種類についてだ。一般的に渋い男や硬派な男が味があると言われていると思う。緊迫感漂う表情であったり、眉間にシワを寄せる仕草がそれにあたる。しかしながら私の見解は多少異なり、君の様な笑顔を絶やさない男でも十二分に味が出ていると思う。いやそれどころか、それこそが令和の時代を生きて行くうえでもっとも必要な要素だと確信している。

いじられるとは=話しやすいとなる。コミュニケーション能力の1つだ。その能力で君はこれから多くの人に話しかけられ、おのずとチャンスが巡ってくるだろう。なぜなら話しかけられた分だけその機会が与えられるのだから。

いじられるという最高のスキルは求めたからといって持ち合わせられるモノではない。私みたいなプライドの塊みたいな人間はそのスキルを手にするのに途方もない努力が必要になると想像している。いまでこそ多少いじられるレベルまで持ってきたが、それでもほんのちょっとだ。君に以前「以前の先輩は喋りかけも出来なかった」と言われていた頃の私に比べいくらかはマシになったが頑張ってもこの程度だ。その位君の持ち合わせている能力は高いと言える。

残念なのはいじられる能力を持ち合わせていながら、それをアドバンテージだと思わず活かしきれていない人がいる事だ。我々の学生時代はそれがアドバンテージになりえると多くの人が気付いていなかったので、長い間デメリットと捉えていたからなのだろう。

ただ間違いない、この先絶対にその能力が必要になる。存分に活かせ!君がそれをメリットと捉えて今後の人生を歩むのなら、きっと君やその家族がピンチに落ち入ったとしても必ず誰かが助けの手を差し伸べるだろう。

私がそうするように、、、

私がピンチの時も助けて欲しい。私は君が後輩だからと言ってその手を遮るようなことはしない。存分にあやかりたいと思う(笑)

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