価値のないものについて

昨今、多種多様のビジネスが生まれ形にされて行く。新しい形態の仕事を発見するには、まだ人々が価値を見いだせていないものに着目することによってなされるという。次に挙げるビジネスも誰もが考えもしなかったものだ。いつもほとんどの人が捨ててしまっていたレシートを買い取るというのだ。人によっては家計簿のために取っておいたり、申告するため領収書に変えてもらったりしていたと思うが、私も個人的には必要性を感じていなかったので捨てていた。

そのレシートを集め企業に買い取ってもらっていたのだ。企業側はそれを利用し販売促進に活かすのだ。企業は本来アンケートで顧客の傾向を掴み、対策し満足度を上げていく。しかしながらアンケートの結果とレジの数字が合っていないことが往々にしてあるらしい。アンケートの際に嘘をつくというのだ。例えば、女性にハンバーガー屋さんで好きな種類のバーガーをアンケートすると、BLTやフィレオフィッシュが上位にくるが実際出荷している数とどうしても合わない。心当たりがある方もいるのだろうと思うが、見栄と言われるものに邪魔をされ正確に情報を掴むことができない。そこでレシートの出番になる。個人情報になるので大きな括りにはなるが女性がBLTやフィレオフィッシュではなく、実際にはテリヤキやビックマックを多く食しているのが分かる。そこから本当の数字に対してアプローチをかけていくのだ。

我々も価値のないものなどこの世に無いと、常にアンテナを張り巡らせていればきっと見出せることが出来るだろう。驚くことなかれ、この才能溢れる若者がこのアプリを引っさげて起業したのは、彼がまだ高校生の頃の話である。

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