海外について

22歳のちょうど今頃、私は海外行きを決めた。

その理由は当時本当にバカで、将来の事なんて何も考えず毎日をただ過ごしていた。高校の卒業式で担任に「俺は卒業してから何をするんだ?」と問いかけるくらいだ。彼は「何をするんだろうねぇ」と返す。皆それぞれ進路を決め、卒業式にこんな事を言っていたのは私くらいじゃなかったのかと思う。留年しないで卒業すれば、どっか勝手に仕事が手に入りそこで歯車の様に働くんだろうなぁと思っていたと思う。オートマチックに、小学生が当たり前の様に中学生になるみたいに。

卒業してすぐに車の免許を合宿で取り、その後新聞に入っている求人チラシでFサッシの下請けに入る。交代勤務だった。ここで出会ったYさんが私の人生の指針になり海外行きを決意させるのだが、まだ少し先の話になる。

まぁ特に仕事が出来ないわけでもなかったのだが、さぼり癖が強くてよく嘘をついて友達と遊びに行っていた。夏遊びしたいからという理由だけで、会社を辞めお金が尽きたら次探そうって言っていたっけ。

次の仕事はID光の子会社、ここでも最初はさぼりにさぼって有給が試用期間中に無くなった。そんなもんだと思ってた。涙。しかしある人に「貴方が休んだらその分他の人が頑張らないといけないでしょ」と言われ初めて想像してみた。学校はいくら休もうが困る人などいない。仕事は違う。こんな事も理解していなかったくらいバカだったのだ。そこから休むことはなくなり、自然と周りからも評価されていった。前職でも評価はされていたと思うが、休むということはただそれだけで全てを無にする。

そんなこんなで2年が過ぎ、そろそろ大学生の友達が卒業を迎える季節がやってきた。新卒で皆が働き始める。当時、まだ学歴が大きく評価されていて、キャリア組はトントン拍子で登っていくのだと思い込んでいた。「やばい」となにかが私の内側でつぶやいた。ちょっと前までバカ笑してふざけあっていた友と差が生まれてしまい、それは価値観にも大きな乖離を生むのではないかと、、、それにより友人関係にも壁ができてしまうのではないかと、、、

私の職場では夢を持つ人など皆無で、いや、いたのかもしれない私がそうと決め付けていたのかも、、、って言うのは昇進のためにごまをすり、後輩には自分の価値観を押し付け、無難に世を渡っていく姿勢を目の当たりにしていたからだ。楽しくなくなかったのだが、もっとスカッと生きれないかなと、、、

そんな時、そういやもっとかっこいい生き方していた人がいたなぁと思い馳せたのは前記したYさんのことだ。

続く

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