わからない所がわからないについて

転職したり、部署が変わりわからないことだらけで、わからない所がわからないといった経験はないだろうか?

我々の業界で使われている「このcrew があのvessel に 明日private berthでembark する」といったセリフが話の中で出た時に、全ての単語が分かっていればもちろん、よっつ分かればほぼほぼ、みっつの単語が分かっていればなんとか、ふたつならぼんやりとしか、ひとつしか分からなければあまりよく理解できないって感じの理解度になる。全部が分からなければ脳が面倒くさくなって「なにがなんだか分からない」状態になるのだと思う。この他にも関連会社の名前だったりが他の数多くの固有名詞と組み合わさり私達を襲ってくる。

しかし安心して欲しい。なにがなんだか分からなくなる原因はあなたの能力が低いとか、馬鹿だとかの類では無い。ただ単にその業務に関わった時間が少ないだけなのだ。

受け入れる我々サイドはそれをよく理解し、知らなくて当然という心構えでなければ、きっと職場が不協和音のコンサート会場になってしまう。

知らなくて当然なのだから堂々と聞けば良い。質問があるか?と言われ、ありませんと答える様では普段から何も見出そうとしていないのがバレる。

そうやって分からない業界用語をひとつひとつ書き出していき、それに対する情報を得て理解を深める。そしてそれを忘れぬようにメモをする。人は忘れる生き物だ。ボイスレコーダーのように一字一句記録しておける人間など存在しない。あなたも一度聞いた事を忘れてしまって、再度聞くのにためらいを覚えたことが一度や二度はあるだろう。

これを日々やる人間とそうでない人間に差が生まれ、その差がやがて劣等感に変わる。出来ることなら自己肯定感に変えたほうがいい。簡単な事だ、聞いたことを書くだけでいい。

オリジナルのノートを作ろう。学生の頃に強要されたり、反復だけの面白くないノートではなく、君の興味があるモノだけが詰まっているノートだ。それが君の宝物になり、困難に直面した時、迷子になってしまった時、必ず君の支えになると私が約束しよう。

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